北の丸公園の野鳥と自然観察
丸の内さえずり館フィールドイベント
講師:唐沢 孝一(自然観察大学長)
主催:自然環境情報ひろば −丸の内さえずり館−
協力:NPO法人自然観察大学
2013年3月5日、「北の丸公園の野鳥と自然観察」をテーマに皇居に隣接した北の丸公園にて、唐沢先生の観察会が行われました。主催・運営は、丸の内さえずり館です。
清水門前からオオタカを観察中
観察会は清水門から北の丸公園に入り北詰橋方面へ、9時半から12時半までの3時間(30分ほど延長されました)かけて、唐沢先生とともに歩きました。
観察会に先立ち唐沢先生より「鳥の識別も大事ですが、鳥の行動や生態をはじめ、植物や樹木、昆虫やクモなども観察してみたい。そして江戸から東京の歴史についても触れてみたい」とご挨拶がありました。
まず、最初に双眼鏡で観察できたのはオオタカがエサを食べている姿で、皆さんのテンションは一気に高まりました。この他、鳥はカイツブリ、シジュウカラ、シメ、ヤマガラなど約20種ほどの観察することができました。ちょっと変ったもので、ヒヨドリがユズリハの葉を食べた食痕です。ヒヨドリは、食べ始めるとものすごい勢いでユズリハを食べるとのことで、主脈のみ残った葉などもみられました。
北の丸公園は、江戸城の一部を公園としているため、地形や植物(植生)に江戸時代の名残が見られます。また、石垣などの江戸時代からの構築物もあり、明治・大正・昭和とそれぞれの時代の逸話が残る場所でもあります。唐沢先生のそれらテーマを行き来しながらのお話しは、北の丸という土地ならではの内容で、自然観察にとどまらない、大変興味深い内容でした。
公園内に生えるタブノキの大木からも、海に近かった地形が読み取れるそうです
唐沢先生、丸の内さえずり館の皆さん、楽しい観察会をどうもありがとうございました。

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なお、さえずり館からの希望で、募集に際し自然観察大学内での案内を控えています。自然観察大学のみなさんのT観察会ジャックU状態になるのを避けるためです。ご了承ください。
報告:事務局O