クモは網を作るものが6割、作らないものが4割います。網の形もさまざまで、ゴミグモのような放射状の巣を作るものもあれば、クサグモのように棚網を作るものもあります。観察時は雨上がりということもあり、クモが保全のために巣を壊してしまっていましたが、奇しくもその保全方法もまたクモによって異なることが観察できました。
クモは環境によって生息する種類が異なります。クサグモやコクサグモは木々の枝の間に、ゴミグモやオニグモは生垣の間や木柵の間などに巣を作り、ズグロオニグモは橋の欄干など風通しのよい場所に巣を作ります。作る場所によって捕獲される餌もまた当然異なりますが、クモの巣が多い場所とはすなわち、そこに餌となる昆虫も多く集まるということでもあるのです。